こんにちは。きょうは 私達アムールトラのことを読んでくれるかしら、
この子は2歳ごろまで私と一緒。
大好きなアカシカやイノシシの肉を食べて育つの。
私達はビキン川のタイガの森のおかげで生きている。それにしてもどこへ行ったかしら、この子のパパったら。
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体長(頭胴長):240?270cm(※) 尾長:100?120cm 体重:100?300kg
ウスリータイガ(Ussuri taiga)の生態系ピラミッドの頂点に立つ、ネコ科大型肉食獣。密林の王者。
ビキン川流域の生物多様性のシンボル。そしてIUCNやロシアのレッドリストに記載されている絶滅危惧種。
(※アムールトラの体長/頭胴長については、これよりも大きな数字や小さな数字の記されている資料も存在します。計り方によっても数字に違いが出ます。実際には、時代や地域による生息地の豊かさや遺伝的要因でさらに大きな個体の存在する/した可能性もあります。だからもっと大きなアムールトラの夢を見ても大丈夫。ただしアムールトラが生きていけるのは彼らの住む森が守られる場合だけです)
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トラ(Panthera tigris)の亜種のなかで最も北方に生息している。
他の亜種(ベンガルトラやスマトラトラなど)より大きな体躯をもつ、世界最大のトラ。
長い冬毛で身体を覆い、気温摂氏マイナス30度以下の真冬のタイガを生きぬく。(寒い地方に住んでいても、トラは冬眠しない/出来ない)
ロシア極東地域の、朝鮮五葉松(ロシア語?ケードル?)とモンゴリナラやマンシュウグルミの混交する「ウスリータイガ」とよばれる森を狩りや繁殖・子育ての場にしている。ノロジカやアカシカ、イノシシを獲物としている。
基本的に群れず単独で生きていて一頭一頭が広大なタイガを自分のなわ張り/テリトリーとしている。
用心深く、人間の前に姿を見せようとしないこともあって生態は謎に満ちているが、その生涯は決して長くはないと考えられる。最大12?15年と推定される生涯を、彼らは一頭で狩りをして生き、子を残そうとする。
成熟したアムールトラのオスとメスは晩秋のタイガで出会う。母親は冬、岩穴などで2?4頭の子を生む(妊娠期間は100?108日)。子トラは母トラから狩りの仕方を教わって2歳くらいでひとり立ちする。
狩りに際しては岩山など高い場所から獲物となるシカやイノシシの群れを探し、しなやかな身のこなし、音を立てない足と縞もようのカモフラージュ効果で風下・ものかげから獲物に近づき、辛抱づよくチャンスを待つ。
そして獲物の隙をついて跳びかかり、丸太のような前肢と鋭い爪、強力な顎・大きな牙で致命傷を負わせて仕留める。
ロシア沿海地方、スパスク-ダリニイ市郊外の研究施設で飼育下のアムールトラの行動を観察してきたロシア科学アカデミーのヴィクトル・ユージン博士曰く、「アムールトラは素晴らしい狩人だ。私の観察した狩りでは、獲物のシカに跳びかかって仕留めるまでの動作は、ほんの数秒間の、じつに美しいものだったよ」。それでも野生において彼らの狩りが成功するのは10回に1回ともいわれる。
ビキン川流域のウスリータイガには、現在アムールトラ以外の大型のけもの・捕食者としてはツキノワグマとヒグマが生息している。ツキノワグマは、ふつうアムールトラと争おうとはしない。ヒグマは身体も大きく力も強く、獲物の取り合いなどでアムールトラと争うことがあるといわれる。(ウデヘの昔話にはトラとヒグマが互いにどちらが強いか話す物語がある)
またロシア極東地域には現在も野生のオオカミが生息しているが、オオカミはアムールトラのテリトリーへは入ろうとしない。(この地方にウスリータイガが形成され始めたのはいまから約1万年の時代といわれるが、オオカミがウスリータイガへ入ろうとしなかった理由として、彼らがひらけた土地を好んだこと、そしてウスリータイガにトラがいたことを挙げる説がある)
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日本列島の真北、ロシア沿海地方北部(北緯46°?47°付近)を流れるビキン川(Река Бикин, Bikin river)の流域は、野生のアムールトラの生息に最も適した場所のひとつだ。
ロシア科学アカデミー極東支部のドミトリ・ピクノフ博士らが近年実施した足跡調査の結果、ここビキン川流域には朝鮮五葉松の多い中流域を中心に50頭前後のアムールトラが生息中と推定されている。
17世紀ごろからここビキン川流域に暮らし始めたといわれるタイガの民ウデヘ(Удэгейцы, the Udege)は、伝統的にトラを畏怖し、シカやイノシシ、クロテンなどを獲物に猟をしつつ21世紀の現在までアムールトラとの共存を果たしている人々だ。
国際環境NGO FoE Japanがビキン川流域の地元猟師に対して行ったアンケートでは、複数のウデヘ人猟師・ロシア人猟師が野生のアムールトラを目撃した体験を持ち、ピクノフ博士ら研究者の行うアムールトラ足跡調査に参加した経験があると回答している。多くの猟師が、トラを自分達にとって特別な存在あるいは自分達の生活に害をもたらさない獣であると回答し、アムールトラや自分達の暮らしを守るためには、密猟を取り締まること、ビキン川流域のタイガが伐採から守られることが必要だ、との意見を述べた。
ビキン川のクラスニヤール村と FoE Japan が協力して実施しているツアーでは日本から参加したツーリストの人々が水辺などでアムールトラの足跡を発見することがある。
そして、ほとんど知られていないことだがじつはロシア政府が10年ほど前にこのビキン川流域のユネスコ世界遺産登録を試みたことがある(後述 (6) アムールトラの住む地域に関して行われたユネスコ世界遺産申請)
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現在、野生のアムールトラの大部分は日本列島に近いロシア極東のハバロフスク地方(Хабаровский край,?Khabarovsk krai)の南部および沿海地方(Приморский край,?Primorsky krai)のタイガで生きており、総数は500頭前後と推定されている。
(ハバロフスク市やハバロフスク地方の紋章にはツキノワグマと向かい合うアムールトラが描かれている。クマとトラの共存するこの地方の生態系の特徴が表れている。ウラジオストク市や沿海地方の紋章、旗もアムールトラを描いたものとなっている)
野生のアムールトラの生息を脅かすのは、彼らの毛皮や骨を目当てとする密猟、そしてこの地方のタイガが伐採されることによる生息地の縮小であり、人間の活動によるものが多い。
トラの骨にはアジアの国々で漢方薬の原料「虎骨(ここつ)」としての需要があって、ロシアでアムールトラの密猟が起きる要因となっている。
アムールトラの毛皮や骨の国際取引は、アムールトラがワシントン条約付属書?に記載された1987年以来全面的に禁止されている(その他のトラについては1975年から禁止)。これを受け、中国政府は虎骨を材料とした薬の製造や販売を禁止している。ロシアでも野生のアムールトラの殺傷や捕獲は旧ソ連時代から法律で禁じられている。だが21世紀の現在もアムールトラの密猟や中ロ国境付近などでのアムールトラの毛皮・骨の密売・密輸は横行しており、その抑制が国際的な課題となっている。
そしてアムールトラの生息に最適な森 ウスリータイガは、日本へ輸出する朝鮮五葉松(ベニ松)などの材を調達するために進められた20世紀の伐採により著しい縮小・劣化を見せた。加えて近年は、朝鮮五葉松のほか、ナラやタモといった硬質広葉樹の伐採も激化していて、これがアムールトラの生息環境やウスリータイガの多様性を損なう要因となっている。(そしてロシア極東におけるナラやタモの伐採には盗伐の形で行われているものも少なくない)
2010年秋に世界のトラ生息国から代表が集まってウラジオストクで開催されるといわれる「世界トラサミット」ではアムールトラをふくむ世界のトラの保護にむけて多国間の協力やプログラムの打ち出される可能性がある。
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野生のアムールトラと共存していくために人間の側で出来るのは、密猟や密売を食いとめること、減らすこと、そしてここビキン川流域をはじめとする彼らの生息地域をこれ以上の森林伐採から守っていくことだ。(アムールトラを彼らの生息環境とあわせて守っていく、という関係諸国のあいだでの合意や目標、そして各国での法整備や組織づくりが大切で、それらを求める社会の声や態度が必要だろう)
とくに、日本にはこれまで一世紀以上にわたってロシア極東地域のタイガの樹を木材として使ってきた歴史がある(日本の通関統計にロシア極東産木材が初登場するのは1896年)。そのようにタイガの樹を利用してきた日本では、これからはアムールトラを飼育している動物園とNGOなどが連携してトラと人間の共存を問いかける活動が行えるだろう。
また、もしも木材や木製の家具などが売買されたり使われたりする際にそれがトラをはじめとする野生動物の生息環境への影響の少ない場所や方法で伐り出された木であることを誰もが確かめられるような仕組み(認証やラベリング)を作り出して普及させることが出来たならば、消費者の安心にもつながって理想的だろう(おそらく、易しくはない)。(20世紀後半のロシア極東地域にとって最大の木材輸出先は日本だった。だが21世紀に入ってからは日本以外にもロシアの木材を大量に輸入している国があるため、既に「日本がロシアから木材の輸入をやめればタイガの伐採が止まる」という状況でもなくなっている)
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このトラ(学名Panthera tigris altaica)は時代や地域によって「トウホクトラ」や「マンシュウトラ」「ウスリートラ」そして「シベリアンタイガー」「シベリアトラ」といった呼び方もされていて、それらの名前で新聞、TV、書籍、文献、ネットなどに登場することも少なくない。
英語圏や戦前の日本では、ロシアのウラル山脈から太平洋へいたる地域をまるごと「Siberia / シベリア」と呼んでいた。そのため英語圏や日本ではこのトラを「Siberian tiger / シベリアトラ」と呼ぶことが一般的となった。
一方でロシアの人々はこのトラを?シベリアのトラ?と呼んだことがない。ロシアの人々はこのトラを「アムールスキー・ティーグル」(Амурский тигр = アムールのトラ)と呼ぶ。それはロシアの人々にとってこのトラの生息する地方が「シベリア」ではなく「極東」や「アムール」であるからだ(※)
※ ?ロシアの人々は、ウラル山脈からバイカル湖にかけて広がる地方をシベリア(Сибирь)と呼び、バイカル湖よりも東の、太平洋へいたる地域は極東(Дальний Восток/ダリニィ・ヴォストーク = Far East)と呼んできた。その極東と呼ばれる地域の中に、アムールトラの生息するハバロフスク地方や沿海地方といった地方(≒ 州)がある。
現在、このトラの名称は国際的にも「Amur tiger / Амурский тигр/アムールトラ」で統一される方向にある。
ビキン川流域の先住民であるウデヘの人々(ビキンウデヘの人々)はこのトラをウデヘ語で「クティ」や「クティマッファー」と呼んだ。
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ロシア連邦政府は、第25回世界遺産委員会(2001年12月にフィンランドで開催された)での登録審査へ向け、生物多様性上の普遍的価値や絶滅の危惧される野生のアムールトラの生息地としての重要性を挙げ、ビキン川流域をふくむこれらの地域を世界自然遺産「中央シホテ-アリン(Central Sikhote-Alin)」候補地としてユネスコ世界遺産センターへ推薦(ノミネート)する手続きを行った。
シホテ-アリニ山脈の東側(日本海側)に位置する;
● シホテ-アリン国立自然保護区(ロシア連邦政府が国立自然保護区として管理している4,014km2)
● ゴラリジ鳥獣保護区(ロシア沿海地方政府が鳥獣保護区として管理している47km2)
および、 シホテ-アリニ山脈の西側(内陸側)に位置する;
● ビキン川中流域(ロシア沿海地方政府が先住民族の伝統的自然利用の重要性を認めている4,077km2)
● ビキン川上流域(ロシア沿海地方政府が鳥獣保護区として管理している7,464km2)
そしてユネスコ世界遺産センターから委託を受けたIUCN(国際自然保護連合)は調査団をロシアへ派遣し、これら推薦地域の自然科学上の価値と管理状況とを調査し、登録審査の土台となる提言・勧告をふくむ評価報告書を作成した。(?この評価報告書の公式な日本語訳はないが、公式な英語版・フランス語版は公開されていてIUCNのウェブサイトで閲覧・ダウンロードできる)
そしてフィンランドで開催された第25回世界遺産委員会(2001年12月)における審査の結果、これら4地域のうち、シホテ-アリニ山脈東側(日本海側)2地域については自然科学上の価値、管理状況いずれも問題なしとして世界自然遺産リストへの登録が決定した。(こうして世界自然遺産リスト入りを果たしたシホテ-アリン国立自然保護区は、現在も良好な状態で管理されている)
一方、ビキン川上流域・中流域については、自然科学上の価値は認められたものの、管理面で以下の三つの課題があるとされ、遺産リスト登録は延期(defer)し、これらの課題が解決された上で再申請の行われたあかつきにはふたたび登録審査を行いたい、との考えが示された。
● 先住民の全面的参加を得て、ビキン川流域のための総合的・連携型で効果的な管理体制が築かれること
● ビキン川上?中流域に隣接するハバロフスク地方及び沿海地方の地域での人間活動が規制(regulate)されること
● ビキン川流域とシホテ-アリン国立自然保護区の間に野生動物の移動のための回廊(corridor)の確保されること
その後、これらユネスコ / IUCN からの提案を踏まえ、ロシアの環境NGOやロシアの先住民族NGOのあいだで問題解決のための議論やロシア政府への提案、二度目の世界遺産申請の可能性を視野に入れた世界のNGOなどとの連携が始まっている。
ロシア連邦政府やロシア沿海地方政府がビキン川流域の二度目の遺産申請に踏み切った場合(IUCNによる評価とユネスコ世界遺産委員会での審査を経て)、ビキン川流域が、自然遺産「中央シホテ-アリン」の拡張地として世界遺産リストへの登録を果たす可能性がある。
ビキン川のクラスニヤール村で生まれ「ロシア北方先住少数民族協会」の活動に携わっているウデヘのロディオン・スリャンジガ氏は二度目の申請に基本的に賛成の考えを述べ、「ウデヘのあいだでもビキンの世界遺産申請について話し合いが始まろうとしている。そして、ロシアの中だけでなくロシアの外でもこの場所に関心を持ってくれる人の現れることが良い結果を生む」と話す。
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20世紀初頭に活躍したロシアの探検家ウラジミル・アルセニエフが自身の体験、実話をもとに著した『デルス・ウザラ』や、同書を原作にロシア(当時はソ連)が日本の黒澤明を監督に迎えて製作された日露合作映画『デルス・ウザーラ』、近年出版された『森の人 デルス・ウザラー』(以上 それぞれタイトルの表記が微妙に異なるが同じ実話に基づく作品)は今から百年前のビキン川流域やシホテ-アリニ山脈の山々が舞台となっており、畏怖すべきタイガ林の王者としてアムールトラ(デルス曰く、アンバ)が登場している。
●『森の人 デルス・ウザラー』 アルセーニエフ 作, パヴリーシン 絵, 岡田 和也 訳 / 群像社 / 定価2,000円
●『デルスウ・ウザーラ 沿海州探検行』 アルセーニエフ 著, 長谷川四郎 翻訳 / 平凡社 / 定価2,520円
● 地球人ライブラリー『デルス・ウザラ』 V.K.アルセニエフ 著, 安岡 治子 訳 / 小学館 / 定価1,600円
● 映画『デルス・ウザーラ』(Дерсу Узала, Dersu Uzala)(1975年公開)
●『北満洲の密林物語 バイコフの森』 原作 ニコライ・A・バイコフ, 翻訳 中田 甫 / 集英社 / 定価1,800円
20世紀初頭の中国北東部を舞台とした『バイコフの森』をふくめ、上記の読み物は基本的に実話や実際の出来事に基づく。
(これらの読み物や映画はかな?り渋く、いってみれば地味。でも、自然の中での何らかの体験を持つ人にはぜひ読んでみてほしいです。読者の側に自然の中での体験やそれに基づく想像力がある場合、「デルス」はジブリのアニメや3Dの「アバター」にも負けないような迫力をもって迫ってくるかも。なにより、行間にけものの匂いや虎の気配が漂います。携帯電話も、PCも、iPodも、まだどこにもなかった100年前、ほんとにあったこんな冒険、いまこそ想いを馳せてみてほしいなーと思って紹介しています。デルスのDVDはもっとお手頃価格でもっと画質の良いやつが発売されたら買います。あと劇場のスクリーンでも観たい。ノグチ)
一方、タイガの自然を舞台にアムールトラの登場する創作読物に『黄金の虎 ? リーグマ』がある。
●『黄金の虎 ? リーグマ』 フセヴォロト・シソーエフ 著, パブリーシン 絵, 岡田 和也 訳 / 新読書社 / 定価1,600円
『黄金の虎 ? リーグマ』は、この地方の自然科学研究者も執筆協力したといわれる物語。細かな自然描写とあいまってシホテ-アリンのタイガや野生のトラの美しさ、強さの伝わってくる一冊。
さいとう・たかをの劇画『ゴルゴ13』にも旧ソ連崩壊後の1990年代のロシア極東でタイガを舞台にアムールトラの登場する「アムールの制裁」と題されたエピソードがある。
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● ロシア科学アカデミー極東支部のドミトリ・ピクノフ博士 :野生のアムールトラの生息域・生息数を把握・推定するフィールド調査(継続的に行われる冬季の足跡調査)を指揮。ビキン川流域の調査には経験豊富な地元のウデヘ猟師達が参加して力を発揮している
● ロシア科学アカデミー極東支部のヴィクトル・ユージン博士と奥さん :沿海地方スパスク-ダリニイ市の郊外に野生動物の飼育研究施設を作り、夫婦で長年アムールトラを飼育して、狩りをはじめとする彼らの行動を丹念に観察・記録している
● ウラジミル・クルグーロフ氏とその家族 :ハバロフスク地方南部を流れるホル川に近いクトゥゾフカ村のはずれに野生動物の飼育施設「野生動物リハビリテーションセンター」を作り、親を失って運びこまれた幼い獣や怪我をして運び込まれた獣を世話し、可能な場合は野生復帰のためのリハビリを行っている。これまでに複数のアムールトラやツキノワグマ、ヒグマなどを野生へ復帰させている(純粋なハンターであるトラは、親から狩りを教わらなかった場合、雑食性のクマよりも野生で生きるのが難しくなるといわれる)。施設を作ったウラジミル・クルグーロフ氏は事故のため2005年に亡くなったが、息子のエドワルドさんが施設と仕事とを引き継いでいる
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● 国際環境NGO FoE Japan と株式会社リコーの「北限のトラ生息域 タイガ保全プロジェクト」
● 国際環境NGO FoE Japan の「アムールトラねっと」の活動
● 特定非営利活動法人 トラ・ゾウ保護基金の活動
● ロシアのアムールトラ生息地域で活動する WWF Russia と連携した、WWF Japan の活動
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Special Thanks to ; ?Aleksandr Aleksandrovich,?Eduard Vladimirovich, Katsunori Sasaki, Sayaka Ootsuka, Mifune Masaki, and Josh Newell