「初秋のロシア沿海地方 タイガの森の民と出会う8日間」(主催:ワイルド・ナビゲーション 協力:国際環境NGO FoE Japan)に、美しい動物アムールヒョウに憧れて参加しました。今回から数回にわたってツアーで体験したこと、感じたことを書いてみたいと思います。
日程は、2009年9月18日?9月25日の8日間でした。
1日目 新潟発 極東ロシアハバロフスクへ。
2日目 朝ハバロフスクを出発。バスでクラスニャール村へ。ホームステイ。
3日目 ビギン川をボートで上流に上り、タイガの森入り口のキャビンへ
4日目 ウスリータイガの森散策。カヤック乗り。動物の足跡探し。
5日目 川辺でトラの足跡発見。ビギン川を下り、クラスニャール村へ
6日目 クラスニャール村散策。小学校訪問。伝統舞踊見学。民芸品見学。
7日目 クラスニャール村出発。ハバロフスクへ。
8日目 ハバロフスクで町歩き、市場見学。新潟へ。
旅の仲間
ロシアのタイガの森に入るなんて、ものめずらしい旅をする仲間たちは個性派ぞろいです。トラをこよなく愛す動物園の飼育員、世界各国を旅するアウトドア系美容師、カワウソに会いたい絵本編集者、黒澤明監督「デルス・ウザーラ」の地を見たいという登山好きOL等々。かくいう私は、美しい動物アムールヒョウに憧れて参加した公務員ですが、旅する地域はヒョウではなく、トラがいるとのこと。まあ、いいか。こんなメンバーで楽しくないわけがないですよね。
新潟からハバロフスクまで
ロシアといえば、寒い、モスクワ、プーチン、ウォッカぐらいしかイメージがなかったのですが、ハバロフスク都市まで新潟から2時間半。空港に到着すると、目が綺麗なロシア美人が出迎え、不可解なロシア語を聞き、ヨーロッパ風の街並みが目に飛び込んできました。こんな近くに日本と全く違う文化があるなんて、と新鮮な驚きがありました。それにロシア料理、ボルシチやパイ包みスープは美味しく、お酒を飲んで一同ご満悦でした。
ハバロフスクからクラスニャール村へ
ここからは、だんだんサバイバルに。何かあってもいいようにパンとリンゴを買い出しし、森の中の一本道をバスでひたすら走ります。いつまでも続く森に、ロシアって広いなあ、と実感。そういえばロシア鉄道は、ずっと景色が変わらないから、のんびり落ち着けて良いそうです。しかしここでハプニングが!村へは5時間ほどで着くはずが、エスコートガイドの野口さん(FoE Japan)がちょっとうたた寝しているあいだに、運転手さんが「こっちのほうが揺れない道だろう」気を効かせて選んだ道が、ものすごい遠回りで、私達はなんと10時間近くバスにゆられるはめに! でこぼこ道にタイヤをとられつつ、日暮れにならないうちに村に着こうと飛ばし、ガタガタ揺れるバス。トラが出る森で、野宿になったらどうしようという不安の中、村の灯りが見えてきたときには皆から歓声が上がりました。(パート2へつづく)
(Marie)